月経移動Period Control

大切な予定に合わせて月経の時期を早めたり遅らせたりしたい場合、ホルモン剤を用いて体内のホルモンバランスを一時的に調整することで、月経周期をコントロールできます。ホルモン剤の使用には、事前に医師と十分に相談した上で、適切な方法を選ぶことが大切です。

お薬の種類

当院で取り扱いのあるお薬です

自費

プラノバール

プラノバール
  • 2,200円/1回分(税込)

自費

ノアルテン

ノアルテン
  • 2,750円/1回分(税込)

※保険適用がされないため全額自己負担です。自費診察料が別途1,650円かかります。
※医師の判断により処方できない場合もございますのでご了承ください。

プラノバールとノアルテンの違い

※料金表は横スクロールでご覧になれます

製品名 プラノバール ノアルテン
成分 エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の合剤 ノルエチステロン(黄体ホルモン)
効果 高い効果が期待でき、正しく服用すればほぼ確実に生理を避けられる 効果はやや低く、内服中に少量の出血が始まることがある
副作用 吐き気、嘔吐、頭痛、倦怠感、胸の張りなどが比較的強く現れる可能性がある 吐き気などの副作用が少なく、比較的軽度
血栓症リスク エストロゲンを含むため、血栓症のリスクがある。とくに40歳以上の方や喫煙者、高血圧の方は注意が必要 エストロゲンを含まないため、血栓症リスクが低く、40歳以上の方でも比較的安全に使用可能

自費薬品の主なリスクや副作用

自由診療で処方するお薬の主なリスク、副作用等に関する事項のご説明

プラノバール

用法用量

処方日数や服用期間は、ご希望や目的に応じて医師が判断しますので、診察時にご相談ください。
月経を遅らせたい場合は、月経予定日の5〜7日前から服用を開始し、希望する日まで毎日1錠ずつ服用します。月経を早めたい場合は、前周期の月経開始から数えて5日目頃から10日間ほど服用します(いずれも医師の指示にしたがってください)。

副作用

◼ 一般的な副作用(頻度は比較的低め)
吐き気・嘔吐、頭痛、乳房の張りや痛み、体重増加、気分の変化(イライラ、抑うつ気分)、不正性器出血

◼ 重大な副作用(まれだが注意が必要)
血栓症(症状:足の激しい痛みや腫れ、突然の息切れ・胸痛、激しい頭痛、視力障害、手足の麻痺などがあらわれた場合は、すぐに服用を中止し、医師に相談してください)肝機能障害、高血圧の悪化

注意事項

血栓症予防のため、長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かすようにしましょう。水分補給も適度に行ってください。
喫煙者(とくに35歳以上)は血栓症のリスクが高まるため、基本的に本剤は禁忌です。血栓症、心筋梗塞、脳卒中の既往歴がある方には使用できません。授乳中の方は、母乳分泌抑制の可能性があるため使用を避けてください。
抗てんかん薬(フェニトイン、カルバマゼピンなど)や一部の抗生物質(リファンピシンなど)との併用で、薬の効果が減弱する可能性があります。 長期で使用する場合は、定期的に血圧測定や肝機能検査を行うことが推奨されます。

ノアルテン

用法用量

ノアルテンは、月経異常や機能性子宮出血、更年期障害などの治療に用いられます。処方日数や服用方法は、ご希望や治療目的に応じて医師が判断しますので、診察時にご相談ください。必ず医師の指示にしたがって服用してください。

副作用

◼ 一般的な副作用(頻度は比較的低め)
吐き気、頭痛、乳房の張り、むくみ、倦怠感、体重増加、不正性器出血

◼ 重大な副作用(まれだが注意が必要)
アレルギー反応(発疹、かゆみなど)、肝機能障害

注意事項

ノアルテンはエストロゲンを含まない合成黄体ホルモン製剤であり、プラノバール(エストロゲン+プロゲステロン合剤)に比べて副作用や血栓症のリスクが相対的に少ないとされています。ただし、まれに重篤な副作用(アナフィラキシー)が報告されることもあるため、異常を感じた場合は速やかに医師へ相談してください。
長期使用する場合は、定期的な婦人科検診や血液検査(肝機能など)が推奨されます。

【参照】
あすか製薬プラノバール配合錠
富士製薬工業ノアルテン錠(5mg)

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