低用量ピルOC/LEP

低用量ピルは、月経や排卵の周期を調整する女性ホルモン(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)を含む経口避妊薬です。正しく服用することで高い避妊効果が得られます。
医師と相談し、安全に使用できるか確認し、自分に合った種類を選ぶことが大切です。

お薬の種類

当院で取り扱いのあるお薬です。※( )内の名称は先発品名。
保険診療は医師が月経困難症(つらい生理痛や体調不良)や子宮内膜症と判断した場合のみに限られます。

保険

フリウェルLD
(ルナベルLD)

フリウェルLD(ルナベルLD)
  • 1,100円/1ヶ月(税込)
  • 2,100円/3ヶ月(税込)

保険

フリウェルULD
(ルナベルULD)

フリウェルULD(ルナベルULD)
  • 1,000円/1ヶ月(税込)
  • 1,900円/3ヶ月(税込)

保険

ドロエチ
(ヤーズ)

ドロエチ(ヤーズ)
  • 1,300円/1ヶ月(税込)
  • 2,900円/3ヶ月(税込)

保険

ヤーズフレックス

ヤーズフレックス)
  • 2,900円/1ヶ月(税込)
  • 7,600円/3ヶ月(税込)

保険

ジェミーナ21/28

ジェミーナ21/28
  • 2,300円/1ヶ月(税込)
  • 5,900円/3ヶ月(税込)

自費

ラベルフィーユ
(トリキュラー)

ラベルフィーユ(トリキュラー)
  • 2,750円/1ヶ月(税込)
  • 7,700円円/3ヶ月(税込)

自費

ファボワール28
(マーベロン)

ファボワール28(マーベロン)
  • 2,750円/1ヶ月(税込)
  • 7,700円円/3ヶ月(税込)

自費

アンジュ28

アンジュ28
  • 2,970円/1ヶ月(税込)
  • 8,630円円/3ヶ月(税込)

※保険診療では、医師の判断により、血液検査や経腟超音波など各種検査を行うことがございます。
※保険診療では別途診察料が初診料約1,000円または再診料約600円かかります。上記は3割負担の場合の金額になります。
※自費診療の低用量ピルの処方には診察料はかかりません。

低用量ピルの違い

※料金表は横スクロールでご覧になれます

製品名 ホルモン量 有効成分 服用方法 特徴 保険適用
フリウェルLD
(ルナベルLD)
ノルエチステロン+EE LD(低用量) 21錠+7日休薬 月経困難症の治療に用いられ、症状を和らげる効果がある) 可能
フリウェルULD
(ルナベルULD)
ノルエチステロン+EE ULD(超低用量) 21錠+7日休薬 フリウェルLDよりホルモン量が少なく、副作用が軽減されやすい 可能
ドロエチ
(ヤーズ)
ドロスピレノン+EE 超低用量 28錠(うち4錠は偽薬) むくみやニキビの改善に役立つ、抗男性ホルモン作用あり 可能
ヤーズフレックス ドロスピレノン+EE 超低用量 28錠連続服用(最長120日間連続服用、4日間休薬) 生理の回数を減らせるので、月経困難症の改善に適している 可能
ジェミーナ21/28 レボノルゲストレル+EE 低用量 21錠+7日休薬の場合と、77錠連続服用+7日休薬の場合があります 一定のホルモン量で安定した効果が得られる 可能
ラベルフィーユ21
(トリキュラー)
レボノルゲストレル+EE 低用量 21錠+7日休薬
※月経1日目から内服
3段階にホルモン量が変化し、体の自然なリズムに近い 不可
自費
ラベルフィーユ28
(トリキュラー)
レボノルゲストレル+EE 低用量 28錠連続服用 3段階にホルモン量が変化し、体の自然なリズムに近い 不可
自費
ファボワール28
(マーベロン)
デソゲストレル+EE 低用量 28錠(うち7錠は偽薬) 一定のホルモン量で副作用が少なく、肌荒れ改善にも期待できる 不可
自費
アンジュ28 ノルエチステロン+EE 低用量 21錠+7日休薬 一般的な低用量ピルで、避妊や生理痛の軽減に広く使われる 不可
自費

※EE(エチニルエストラジオール)

以下の方はピル処方ができません

  • すでに血栓症の既往がある方
  • 35歳以上で1日15本以上喫煙する方
  • 高血圧・肥満・糖尿病などのリスク因子を持つ方
  • 心筋梗塞・脳卒中の既往がある方
  • 重度の高血圧や心臓病を持っている方
  • 前兆のある片頭痛(閃輝暗点など)がある方
  • 乳がんや子宮がんなど、ホルモンの影響を受けるがんの既往がある方
  • 肝機能に問題がある方
  • 妊娠中の方

自費薬品の主なリスクや副作用

自由診療で処方するお薬の主なリスク、副作用等に関する事項のご説明

ラベルフィーユ

用法用量

ラベルフィーユは、月経1日目から内服を開始します。
ラベルフィーユ21では、1日1錠を毎日ほぼ同じ時間に21日間連続で服用し、その後7日間は服用を中止します。
ラベルフィーユ28では、21日間の有効成分錠に続いて、有効成分を含まない偽薬を7日間服用します。
通常は、月経開始日から1〜5日目のいずれかに服用を開始します。服用開始日は医師の指示にしたがってください。休薬期間中または偽薬服用中に、月経様の出血が起こることがあります。

◼ 飲み忘れ時の対応
①飲み忘れが1日の場合(ラベルフィーユ28錠の赤色の錠剤を除く)気づいた時点で飲み忘れた1錠をただちに飲み、さらにその日の分も通常どおりに飲んでください。すなわち、その日は2錠飲むことになります。
②2日以上連続して飲み忘れた場合その時点で飲むのを止めて、次の月経を待って新しいシートから再び飲み始めてください。服用を中止したシートに残っている薬は飲まないでください。なお、飲み忘れによって妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法を使用してください。

副作用

◼ 軽度~中等度(比較的よくある)
吐き気、頭痛、乳房の張り、体重増加・むくみ、気分変調(抑うつ、イライラ)、不正性器出血(とくに服用開始から数か月間)

◼ 重大な副作用(まれだが注意)
血栓症(症状:足の腫れ、息切れ、胸痛、激しい頭痛、視力異常など)肝機能障害、高血圧、乳がんや子宮頸がんのリスクがわずかに増加する可能性があります。ただし、卵巣がんや子宮体がんのリスクは低下するという報告もあります。

注意事項

血栓症のリスクを減らすため、長時間の座位を避け、適度な運動を心がけてください。こまめな水分補給も有用とされる場合があります。また、長期使用時には、定期的な婦人科診察および血液検査が推奨されます。

ファボワール錠28

用法用量

28日周期で服用します(実薬21錠+偽薬7錠)。1日1錠を毎日決まった時間に服用してください。
21日間の実薬(ホルモン含有錠)服用後、7日間の偽薬(ホルモン成分を含まない錠剤)を続けて服用します。通常、偽薬服用中に消退出血(月経様の出血)が起こります。
1周期目の服用開始以降は、休薬期間を設けず、28日周期で毎日1錠ずつ継続的に服用します。

副作用

◼ 軽度~中等度(比較的よくある)
吐き気、乳房の張りや痛み、頭痛、不正性器出血(とくに開始初期に見られる)、気分の変化、イライラ、むくみ

◼ 重大な副作用(まれだが注意)
血栓症(症状:足の腫れ、息切れ、胸痛、激しい頭痛、視力異常など)肝機能障害(AST・ALT上昇など)、長期使用により、乳がんや子宮頸がんのリスクがわずかに増加する可能性があります。ただし、卵巣がんや子宮体がんのリスクは低下するという報告もあります。

注意事項

血栓症のリスクを減らすため、長時間同じ姿勢を避け、適度な運動を心がけてください。こまめな水分補給も有用とされる場合があります。長期使用時には、定期的な婦人科診察や血液検査が推奨されます。

アンジュ28

用法用量

◼ アンジュ28
1日1錠を毎日同じ時間に、28日間連続で服用します(実薬21錠+偽薬7錠)。通常は月経初日に服用を開始します。開始方法については医師の指示にしたがってください。はじめて服用する場合や再開する場合は、服用開始から7日間は避妊効果が不十分な可能性があるため、コンドームなどの補助的な避妊法を併用してください。

◼ 飲み忘れ時の対応
24時間以内に気づいた場合は、すぐに1錠服用し、以降は通常通り継続してください。2日以上連続で飲み忘れた場合は、避妊効果が低下する可能性があるため、医師に相談し、補助的避妊法を併用してください。

副作用

◼ 軽度~中等度(比較的よくある)
吐き気、嘔吐、不正性器出血(数ヶ月で改善することが多い)、頭痛、乳房の張り、むくみ、気分変動

◼ 重大な副作用(まれだが注意)
血栓症(症状:足の腫れ、息切れ、胸痛、激しい頭痛、視力異常など)肝機能障害、高血圧長期使用により、乳がんや子宮頸がんのリスクがわずかに増加する可能性がありますが、卵巣がんや子宮体がんのリスクは低下するという報告もあります。

注意事項

期使用時には、定期的な婦人科診察および血液検査が推奨されます。

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